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(061)早寝早起きの勧め

睡眠のゴールデンタイム

 睡眠のゴールデンタイムは夜の10時から夜中の2時までの時間帯と言われています。この時間帯にノンレム睡眠の一番深い、眠り始めてからの3時間を合わせる事が効果的です。

成長ホルモンが多く分泌され 疲労回復や若返りが期待できます。

成長ホルモンの働きで脂肪が燃焼され、そこから筋肉が作られ、メタボの解消につながっていきます。

このほかにも成長ホルモンが分泌されることでシミの原因になっているメラニン色素が回収され肌の白さが保たれるのです。

 

この「ゴールデンタイムに寝る」と言うことは、昔から言われている「早寝早起きを習慣にする」という事です。

幸福ホルモンと睡眠ホルモン

早寝早起きを勧めるもう一つの理由は 早起きして太陽の光を浴びると 「幸福ホルモン」と呼ばれるセロトニンが脳に分泌されます。

このセロトニンが材料になって 睡眠ホルモンであるメラトニンは作られます。

またメラトニンは、太陽の光を浴びて約14~15時間後に分泌が開始されます。

睡眠のゴールデンタイムに睡眠ホルモンであるメラトニンが分泌されるには 早起きをして 太陽の光を浴びておく事が必要なのです。

時差ぼけの解消

 このセロトニンとメラトニンの分泌を利用して 時差ぼけの症状を最小限に抑える方法があります。

体内時計は朝太陽光を浴びる事によってもコントロールされています。 

そのため、現地で 「時差ぼけかな?」 と思ったら、早朝に太陽の光を浴びることで狂った体内時計を修正し、セロトニンの分泌で眠気を覚まし、14時間後のメラトニンの分泌で 自然な眠りへと導いてもらうことが出来るのです。 

ですから、時差ぼけの解消には、朝眠くても頑張って朝日を浴びるようにしましょう。

 

時差ぼけは 海外旅行だけではありません。

 勤めている人は、平日と週末の休日で生活サイクルが変わることが大きな原因になります。普段は会社に行くため朝7時に起きていても、休日は昼近くまで寝ているという人は少なくないでしょう。その結果、「7時に起きる」という体内時計のリズムが壊れ、再び7時に起きるのがつらくなります。まさに時差の大きな海外に行ったような状態になってしまうわけです。

 

日曜日の朝は 眠くても頑張って、いったん朝日を浴びることで体内時計を朝型にキープしましょう。どうしても眠い場合、昼寝で解消するようにしては 如何でしょうか。 

 


※セロトニンは、必須アミノ酸の一つ『トリプトファン』という物質から作られます。

これは大豆や赤みの魚、チーズ、ケール、アボガド、バナナなどに多く含まれています。

 

 (トリプトファン→セロトニン→メラトニン)