奄美群島や沖縄諸島に毒蛇のハブがいることはよく知られていて、全ての島にいると思われています。
しかし奄美にも、ハブのいない島はあるのです。
奄美大島・加計呂麻 島・請 島・与路 島・徳之島にハブはいますが、喜界島・沖永良部島・与論島にはいません。
その理由について、諸説あります。
喜界島・沖永良部島・与論島
等 ハブのいない島は標高が低い珊瑚隆起の島です。これに対して、ハブが生息している島は、標高の高い火山島です。
むかし陸続きだった時代にハブはそれぞれの島に渡りましたが、海面上昇によって珊瑚隆起の島が完全に沈んでしまい、そこに住むハブは滅んでしまったと言われています。 火山島は完全に沈んだわけではないので、ここのハブだけが残り、その後再び海面が下がって今のような地形になり、特定の島だけにハブが生息しているということです。
もうひとつの説によると、沖永良部島等は珊瑚礁の化石でできている島なので、土壌がアルカリ性であり、そのためハブが死んでしまうと言われています.。
しかし、沖縄の離島には、竹富島のように、隆起珊瑚礁の島で標高が低くても ハブがいる島もあり、いる・いないの根拠は、未だ謎につつまれているようです。
島 名 |
ホン ハブ |
ヒメ ハブ |
ハブが いない |
奄美大島 | ● | ● | |
加計呂麻島 | ● | ● | |
請島 | ● | ● | |
与路島 | ● | ● | |
徳之島 | ● | ● | |
喜界島 | ○ | ||
沖永良部島 | ○ | ||
与論島 | ○ |
日本国内ではハブの仲間は
ホンハブ、ヒメハブ、サキシマハブ、タイワンハブの4種類が確認されています。
◎ホンハブ
全長は大型になると2メートルを越える場合もある。
毒が強い。
◎タイワンハブ
最大1.2メートル程度。
牙が細長い上に毒も強い。
◎サキシマハブ
大きさは1メートル程度まで。
毒は弱め
◎ヒメハブ
全長はせいぜい80センチで小さいが、極端に胴体が太い。
毒は非常に弱く、ハブに比べて量も少ないため、咬まれても軽い腫れや吐き気、 めまいが起こる程度で死亡例も無い。
ハブに咬まれたときのような組織融解による大規模な組織損傷もまず見られない。
島名 |
台湾 ハブ |
ホン ハブ |
サキシマ ハブ |
ヒメ ハブ |
沖縄本島 | ● | ● | ● | ● |
伊平屋島 | ● | ● | ||
野甫島 | ● | ● | ||
屋我地島 | ● | ● | ||
古宇利島 | ● | |||
伊江島 | ● | ● | ||
水納島 | ● | |||
瀬底島 | ● | |||
渡名喜島 | ● | ● | ||
久米島 | ● | ● | ||
奥端島 | ● | |||
渡嘉敷島 | ● | ● | ||
儀志布島 | ● | ● | ||
新城島 | ● | ● | ||
黒島 | ● | ● | ● | |
伊計島 | ● | |||
宮城島 | ● | |||
平安座島 | ● | |||
浜比嘉島 | ● | |||
浮原島 | ● | |||
藪地島 | ● | |||
石垣島 | ● | |||
西表島 | ● | |||
内離島 | ● | |||
外離島 | ● | |||
竹富島 | ● | |||
小浜島 | ● | |||
嘉弥真島 | ● |
※沖縄県ホームページ「ハブの分布」を参照した。
島名 |
ヒメ ハブ |
ハブが いない |
伊是名島 | ● | |
具志川島 | ● | |
屋那覇島 | ● | |
座間味島 | ● | |
安室島 | ● | |
阿嘉島 | ● | |
慶留間島 | ● | |
外地島 | ● | |
屋嘉比島 | ● | |
久場島 | ● | |
仲島 | ● | |
前島 | ● | |
端島 | ● | |
北大東島 | ○ | |
南大東島 | ○ | |
波照間島 | ○ | |
与那国島 | ○ | |
由布島 | ○ | |
来間島 | ○ | |
鳩島 | ○ | |
下地島 | ○ | |
伊良部島 | ○ | |
池間島 | ○ | |
大神島 | ○ | |
多良間島 | ○ | |
粟国島 | ○ | |
奥武島 | ○ | |
久高島 | ○ | |
津堅島 | ○ | |
宮古島 | ○ |
※ヒメハブしかいない島は 大きな事故になるハブはいないとして、便宜上「いない島」に記した。
◎ヒメハブ
全長はせいぜい80センチで小さいが、極端に胴体が太い。
毒は非常に弱く、ハブに比べて量も少ないため、咬まれても軽い腫れや吐き気、 めまいが起こる程度で死亡例も無い。
ハブに咬まれたときのような組織融解による大規模な組織損傷もまず見られない。
【注】蛇の苦手な人は視聴注意
●沖縄県公式チャンネル
◆もし咬まれたら